音楽教室に子どもを通わせるメリットとは?脳の関係やリトミックについて

音楽教室に子どもを通わせるメリットとは?脳の関係やリトミックについて

自分の子どもを、習い事へ通わせたいと考えるご家族の方は多くいらっしゃることでしょう。
そんな中で、音楽教室はすぐに思い浮かぶ習い事のうちの1つです。

せっかく子どもを習い事へ通わせても、どのような目的や効果があるのかが曖昧だと習わせがいがなくなるかもしれません。
この記事では、子どもを音楽教室へ通わせることで与える影響や効果などをまとめました。

音楽が子どもの脳に与える影響とは

音楽教室に子どもを通わせることには、多くのメリットがあります。
幼少期に音楽を習うことは、脳の成長に影響があることが分かってきました。

音楽と脳の関係について

音楽を子どものうちからとり入れることで、脳科学の視点からもいい影響があるといわれています。
いろいろな刺激の中で育てることは、子どもの成長を促進します。
小さい子どもは、外からの刺激に対して敏感です。ですから、多くのことを吸収しながら学んでいきます。

脳に刺激を与える方法には、いろいろなものがあります。
その中でも聴覚は、特に脳への刺激が強いといわれています。
なぜなら、聴覚は人間の五感の中でも情報が伝わりやすいからです。

脳は、それぞれの部位が分かれて働いています。
常に全ての部位が働いているわけではなく、対応している脳の部位は動作ごとに違います。
勉強をすることで、脳がたくさん働いているイメージがあります。
ところが、文章を読んだり計算問題を解いたりするさいには、脳の全体を使っていないといわれています。

【歌う】という行動をすることによって運動を司っている部位と感覚を司っている部位、
両方を刺激して脳全体を活動させます。
また、大きな声を出すことによりエンドルフィンというホルモンが分泌されます。
エンドルフィンは、幸福感をもたらすホルモンなので、
セロトニンなどと同じく【幸せホルモン】と呼ばれることがあります。

ピアノと脳の関係について

ここからは、ピアノと脳の関係を掘り下げて説明をします。
ピアノを習うことはつまり、左右の手指をよく使うということです。

ピアノを弾く時、まず楽譜を目で確認します。つぎに、脳が理解をして身体の部位に指令を出します。
それから、左右の指先をコントロールして鍵盤を弾きます。
最後に、イメージ通りであるかチェックをして次の楽譜を目で追います。

ピアノを弾くというだけで、これらの作業が必要です。
このことは、幼少期の脳の成長に少なからず影響を与えます。

左右の手の動きを用いることには、脳の【脳梁】といいう部位が大切な役割を担っています。
脳梁は、右脳と左脳を繋いでおり神経線維を多く含んでいます。
7歳までにピアノを習い始めた人は、その年齢以降に習い始めた人よりも脳梁が大きいことが分かりました。

また、人間の脳には、【白質】と呼ばれる部分があります。
白質は、情報伝達や情報処理に特化した部分であるため神経の伝達スピードと深い関りがあります。
幼少期からピアノを習うことで、白質の発達に影響があるといわれています。

先ほど、勉強では脳の全てが働いていないことがあると解説をしました。
しかし、ピアノを幼少期からとり入れることにより、
勉強をしやすくするための脳を育てていくことにも繋がるのです。

リトミックについて

ここからは、子どもの習い事として注目を集めているリトミックについて解説をします。
リトミックを行うことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

リトミックとは

リトミックとは、スイスの作曲家が創案者である音楽教育法です。
日本では、戦後に海外で学んだ講師が音楽大学で教えたことにより、リトミックが世間一般に広まっていきました。

リトミックは、音楽能力の向上などを含む教育が目的で行われています。
リトミックは、あくまでも教育が目的であるというところが、音楽療法とは異なる点です。

ソルフェージュに即興音楽を組み合わせて、動きによって得た筋肉感覚を生かして感性を磨きます。
そして、音楽表現ができるようにするというのがリトミックの目的です。
そのため、リトミックはむやみに楽器を演奏するだけではありません。柔軟で多角的な内容です。

たとえば、曲に合わせて手を叩いたり、歌をうたったりする内容があります。
自由度が高いので、受講者が子どもである場合は内容も発育・年齢に合わせます。
リトミックでは、カスタネットやタンバリン、鍵盤ハーモニカなどの楽器を用いることもあります。

リトミックは、【音楽に対してすぐに反応する】ことが大切です。
流れている音楽に合わせて体操をしたり手を叩いたりすることで、動きの表現が可能になるでしょう。

リトミックの効果について

前述の通り、リトミックを受けると【音楽に合わせてどのように表現をするか】と考えることになります。

リトミックでは、例えば以下のような動きがあります。

  • 高い音が聞こえたら、高い所でリズムをうつ
  • 流れている音楽がストップしたら自分の動きも止める
  • 早い音楽が流れたら走る

そのため、正しい行動をするためには注意深く耳を澄ましている必要があります。
音楽に対して集中をすることで、聴覚を刺激します。
リトミックを行っているのが子どもである場合は、楽しく遊んでいるだけでしょう。
それでも、リトミックはいろいろな力が身についていきます。

また、リトミックでは【元気な曲】や【寂しい雰囲気の曲】など、曲ごとのテーマに合わせた行動も求められます。
子どもは、これらの曲に合わせて自分なりに考えて表現をします。
ですから、リトミックを行うことによって【表現力】や【自分で考えようとする力】が身に付くことでしょう。

リトミックでは、人数の多い教室である場合複数人でプログラムを行う機会があります。
集団行動の中で、自分のアイディアや意見を出しつつ他の子どもの話を聞きます。
ですから、社会性や協調性が自然と身に付くのも特徴です。
社会性や協調性は、これから学生生活や社会を過ごしていく中でも大切な要素です。

まとめ

音楽教室といっても、ピアノやリトミックなどの内容によって、異なるメリットがあることが分かりました。
それぞれのメリットを理解することで、目的に合わせて音楽教室を選ぶことができるでしょう。

お子さまを音楽教室へ通わせることを考えていらっしゃる方は、是非「サークル音楽」へお越しください。
ピアノやリトミック、その他の楽器など幅広く対応しています。

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